第128回日本森林学会大会/研究発表概要
公開日:2016年05月30日
最終更新日:2017年03月10日
発表の概要
- 研究発表は,部門別口頭発表,部門別ポスター発表,公募セッション,企画シンポジウムに分けて行います。
- 発表者は筆頭者に限ります。また筆頭者としての発表は,すべての発表形式を通じて1人1件に限ります(ただし学会賞を受賞された方の受賞講演は除きます)。
- 部門別口頭発表と部門別ポスター発表,公募セッションの発表者は本学会会員(平成29年度分)に限ります。会員でない方は,学会ウェブサイトから入会の手続きを行ってください。
- 部門別口頭発表,部門別ポスター発表,公募セッションのいずれで発表するかは,原則として発表者の希望によりますが,プログラム編成委員会で調整を行う場合もありますので,ご了承ください。第128回大会ではポスター発表会場のスペースに制限がありますので,なるべく口頭発表にお申込みください。
- 研究発表は,森林学に関する研究成果で,学術講演集の原稿の締切(2017年1月12日(木))までに結果と結論の得られるものとします。
- 研究発表申込みの際に登録した著者名・所属,題名は,2016年11月17(木)17:00以降は修正ができません。したがって,学術講演集原稿の提出時にも修正ができません。申込みの際には共著者(特に学生の方は指導教員の先生等)とよく相談した上でお申込みください。
研究発表の種類
部門別口頭発表、部門別ポスター発表
第128回大会では,林政,風致,経営,造林,遺伝・育種,生理,植物生態,立地,防災,利用,動物・昆虫,微生物,特用林産の13の部門が設置されます。部門の選択の際には,日林誌98巻4号の「第128回日本森林学会大会のお知らせ(第2回)」または学会ウェブサイトの「第128回日本森林学会大会・研究発表概要」のページに掲載されている部門キーワードを参考にしてください。
公募セッション
公募セッションは,既存の部門ではカバーできない部門横断的なテーマについて会員の研究交流を継続的に進めることを目的としたセッションです。ポスター発表が併設される公募セッションもあります。発表者は公募のみで,部門別発表と同様の発表形式です。128回大会で設置される公募セッションは,公募セッション一覧からご確認下さい(2016年9月29日公開)。
企画シンポジウム
企画シンポジウムは,森林学に関する明瞭で簡潔にまとまったテーマをもったシンポジウムです。発表者は公募せずコーディネータが決定します。企画シンポジウムの講演者も研究発表の申込みを行ってください。128回大会で開催される企画シンポジウムは,企画シンポジウム一覧からご確認下さい(2016年9月29日公開)。
研究発表される方へ
部門別口頭発表
部門別口頭発表の講演時間は 1件15分(講演12分,討論3分)です。
部門別口頭発表の機材は,液晶プロジェクタのみとします。発表会場には,Microsoft PowerPoint 2013をインストールしたコンピュータを準備します。発表に用いるPowerPointファイルは2013までのバージョンでご準備ください。ファイルは,USB接続可能なメディアに保存してご持参ください。発表する午前あるいは午後のセッション開始10分前までに,発表会場のコンピュータのデスクトップ上にある日付と名前のついたフォルダー(例「28日午後 生態」)内にそのファイルをコピーしてください。ファイル名は,「講演番号+筆頭者の名前」(例「000 氏名」)としてください。なお,コピー後に動作確認されることをお勧めします。特にアニメーション・動画の機能を使用される場合は,ご自分で事前に動作確認されることを強くお勧めします。OHPは使用できません。最近,USBメモリを介したウィルス感染の事例が増えています。使用されるUSBメディアのウィルスチェックも含めて,USBメモリ等の管理はご自分でお願いいたします。なお,会場設置のコンピュータからウィルスの感染が起こった場合でも,運営委員会は一切責任を負えませんのでご了解ください。
ポスター発表
ポスター発表のポスターの大きさは,A0縦置き(高さ1,188×幅841mm)を基本とします。ポスターには,発表題目,発表者氏名を明記してください。運営委員会で用意するものは,パネル・講演番号,画鋲のみです。コアタイム時間には,発表者は必ず掲示場所で,発表・質疑応答を行ってください。
企画シンポジウム・公募セッション・関連研究集会での発表
運営は責任者(コーディネータ)に一任していますので,責任者からの指示に従って準備してください。
企画シンポジウム・公募セッションコーディネータ・関連研究集会責任者の方へ
企画シンポジウム・公募セッションの発表会場には,Microsoft PowerPoint 2013をインストールしたコンピュータと液晶プロジェクタを,関連研究集会会場には,液晶プロジェクタのみを準備します。これ以外の機器が必要な場合には各自ご準備ください。
企画シンポジウム・公募セッションについては,各会場にタイムキーパーを配置します。発表資料のコンピュータへのコピーの手順や時間配分などは,コーディネータの責任で発表者に周知徹底するようお願いいたします。
学生ポスター賞
日本森林学会学生ポスター賞(学生ポスター賞)は,日本森林学会大会で優れたポスター発表を行った学生会員に授与されます。学生会員が筆頭発表者であり,研究発表申込み時に学生ポスター賞にエントリーしたポスター発表が対象です。学生会員の積極的な参加を期待しています。また指導の先生方も,参加を是非お勧め下さい。
高校生ポスター発表
日本森林学会では,青少年における森林・林業への興味関心を喚起し,中等教育における学習研究を支援する目的から,第125回大会より高校生のポスター発表を実施しています。第128回大会でも同様にポスター発表を募集いたします。会員の皆様におかれましては,お知り合いの高校の先生方や生徒の皆さんにエントリーをお勧めいただければ幸いです。
部門キーワード
林政部門
経済学・社会学的アプローチ,森林・林業政策,林業経済,木材産業・流通,山村社会・経済,環境・資源ガバナンス,自然資源管理政策,森林環境教育,伝統文化,市民参加・住民参加
Forest Policy
economic and sociological approaches, forest and forestry policy, forest economy, forest products industry and market, mountain village society and economy, governance on the environment and resources, natural resource management policy, forest environmental education, traditional culture, public participation
風致部門
空間・計画論的アプローチ,景観,公園緑地,世界遺産,森林療養,観光,レクリエーション,保護地域管理,伝統文化
Landscape Management
spatial and planning approaches, landscape, parks and open spaces, world heritage, forest therapy, tourism, recreation, protected area management, traditional culture
経営部門
森林計画,経営評価,機能評価,森林作業法,森林調査法,成長モデル,モニタリング,リモートセンシング,森林GIS,景観管理,環境教育,LiDAR,航空レーザ測量,地上レーザ測量,デジタル航空写真測量,SfM,REDD+,収穫予測,ゾーニング,オペレーションズリサーチ
Forest Management
forest planning, forest management assessment, forest function evaluation, forest working system, forest inventory, growth model, monitoring, remote sensing, forest GIS, landscape management, environmental education, LiDAR, airborne laser scanning, terrestrial laser scanning, digital photogrammetry, SfM, REDD+, yield prediction, forest zoning, operations research
造林部門
人工林,成長,競争,林分構造,密度管理,光環境,種子生産,種子散布,育苗,植栽,下刈り,間伐,皆伐,長伐期施業,複層林施業,混交林施業,広葉樹林化,天然更新,萌芽,里山管理,バイオマス,低コスト造林
Silviculture
planted forest, growth, competition, stand structure, density control, light environment, seed production, seed dispersal, nursery practices, planting, weeding, thinning, clearcutting, long-rotation forestry, uneven-aged forestry, mixed forest management, restoration of natural forest, natural regeneration, coppice, satoyama, biomass, low-cost silviculture
遺伝・育種部門
遺伝子資源保全,林木育種,育種計画,材質育種,抵抗性育種,花粉症対策,特性評価,種苗増殖,育苗技術,採種園,組織培養,分子育種,遺伝子工学,ゲノム解析,連鎖解析,発現解析,遺伝子流動,遺伝構造,遺伝的多様性,系統地理
Forest Genetics and Tree Breeding
genetic conservation, tree breeding or forest tree improvement, breeding strategy, improvement of wood property, breeding for resistance, countermeasure for pollinosis, test of specific character, propagation of nursery stocks, nursing technology, seed orchard, tissue culture, molecular breeding, genetic engineering, genome analysis, linkage analysis, analysis of gene expression, gene flow, genetic structure, genetic diversity, phylogeography
生理部門
樹木生理,個体生理,生態生理,水分生理,光合成,呼吸,栄養成長,生殖成長,環境応答,ストレス応答,代謝,栄養,物質輸送,植物ホルモン,細胞内小器官,細胞壁,組織培養,形質転換,遺伝子発現,ゲノム科学,オミクス解析
Tree Physiology
tree physiology, whole plant physiology, ecophysiology, water relation, photosynthesis, respiration, vegetative growth, reproductive growth, environmental response, stress response, metabolism, nutrition, transport, plant hormones, organelle, cell wall, tissue culture, genetic transformation, gene expression, genomics, omics
植物生態部門
生物多様性,生態系サービス,生態系機能,生態系管理,ゾーニング,森林景観,順応的管理,生物群集,生物間相互作用,撹乱,植生遷移,物質循環,森林動態,植物遺体,樹形,生活史戦略,気候変動,地理分布,モデル
Forest Ecology
biological diversity, ecosystem service, ecosystem function, ecosystem management, zoning, forested landscape, adaptive management, plant community, biological interaction, disturbance, plant succession, material cycle, forest dynamics, litter and woody debris, tree architecture, life-history strategy, climate change, geographical distribution, model
立地部門
土壌生成,土壌分類,土壌理化学性,炭素動態,窒素動態,物質循環,気象害,水循環,土壌生物,花粉分析,地位,植物生態,森林衰退,大気降下物,地球温暖化,細根動態,放射性物質,生物地球化学,土壌呼吸,温室効果ガス
Forest Environment
pedogenesis, soil classification, soil physical and chemical properties, carbon dynamics, nitrogen dynamics, nutrient cycling, meteorological damage, hydrological cycle, soil organisms, pollen analysis, site quality, plant ecology, forest decline, atmospheric deposition, global warming, fine root dynamics, radioactive substance, biogeochemistry, soil respiration, greenhouse gas
防災部門
森林防災,土砂災害,斜面安定,表面浸食,水文,水循環,流域,集水域,降雨流出過程,蒸発散,樹木の水分生理,土壌水分,森林気象,緑化,水質,物質循環,同位体,トレーサー,大気降下物,地下水,温室効果ガス,気候変動
Forest Disaster Prevention and Hydrology
forest disaster prevention, sediment-related disaster, slope stability, surface erosion, hydrology, water cycle, catchment, watershed, rainfall-runoff process, evapotranspiration, water-related plant physiology, soil moisture, forest meteorology, revegetation, water quality, biogeochemical cycle, isotope, tracer, atmospheric deposition, groundwater, greenhouse gases, climate change
利用部門
森林路網,林業土木,木材生産,林業機械,林業用ロボット,作業システム,労働科学,安全管理,バイオマス利用,森林情報,ロジスティクス,環境へのインパクト,ICT,再造林技術
Forest Engineering
forest road network, forest civil engineering, timber production, forest machinery, forestry robot, working system, ergonomics, safety management, biomass utilization, forest information, logistics, environmental impact, information and communication technology, reforestation technology
動物・昆虫部門
森林昆虫,森林病虫害,マツ枯れ(マツ材線虫病),ナラ枯れ(ブナ科樹木萎凋病),キクイムシ,共生微生物,森林動物,野生動物管理,ニホンジカ,ツキノワグマ,森林性鳥類,生物間相互作用,生物群集,食物網,生物多様性,個体群動態,密度調節,大発生,種子散布,土壌動物,外来生物
Forest Insects and Animals
forest insects, forest pest, pine wilt disease, oak wilt, scolytid and platypodid beetles, symbiotic microbes, vertebrates in forests, wildlife management, sika deer, Asian black bear, forest birds, biological interaction, ecological community, food web, biodiversity, population dynamics, regulation of population density, outbreak, seed dispersal, soil animals, alien organisms
微生物部門
菌類,細菌類,菌根菌,内生菌,木材腐朽菌,共生,寄生,分解,養分循環,根粒,窒素固定,微生物群集生態,微生物集団遺伝,樹病,病原,防除,抵抗性,マツ枯れ,ナラ枯れ,線虫,ウィルス
Forest Microbes
fungi, bacteria, mycorrhizal fungi, endophytes, wood-decay fungi, symbiosis, parasitism, decomposition, nutrient cycle, root nodule, nitrogen fixation, microbial community ecology, microbial population genetics, forest pathology, pathogens, disease control, disease resistance, pine wilt disease, oak wilt disease, nematodes, virus
特用林産部門
きのこ,マツタケ,シイタケ,エノキタケ,シメジ,たけのこ,わさび,うるし,樹脂,山菜,竹材,トウ,木炭,樹実類,薬用植物
Non-Wood Forest Products
mushrooms, Matsutake, Shiitake, Enokitake, Shimeji, bamboo shoot, wasabi, lacquer, resin, edible wild plants, bamboo, rattan, charcoal, wild fruits, medicinal plants