第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | 2023年3月27日 |
---|---|
開始時刻 | 9:00 |
会場名 | Room 1 |
講演番号 | A6 |
発表題目 | 京都府丹波地域における栗生産の実態と特質 Actual situations and characteristics of chestnut production in the Tamba area, Kyoto Prefecture |
要旨本文 | 経年的に林業粗生産の推移をみると、全国合計は2010年頃から栽培きのこ類が木材を上回り、京都府でも2020年には両者の差がほとんどなくなった。特用林産物のうちきのこ類は工場生産が大半を占めるが、栗生産は農林複合経営の一環で行われている場合が多い。そこで、アンケートと現地調査を通じて京都府丹波地方における栗生産者による栽培と収穫の実態を報告する。生産者は男性のほうが女性より多く、他の一次産業と同様に40歳代以下は非常に少なく、高齢者に偏っていた。専業の生産者はほとんどなく、主たる収入が年金あるいは農林業が合わせて約8割を占め、他は会社員、団体職員、自営業など様々であった。栗の年間収穫量はJAへの出荷の有無で異なり、ない場合よりもある場合のほうが100kg未満の比率が小さく、規模の大きい生産者が多く含まれていた。年齢別の栗本数は、若齢(5年生まで)、壮齢(6~25年生)、高齢(25年生以上)の3つに分けると壮齢、若齢、高齢の順番となり、苗木の改植・捕植の予定がある生産者が半数近いなど、管理放棄の進んでいるスギ・ヒノキの人工林とは傾向が異なっていた。 |
著者氏名 | ○野瀬光弘1 ・ 井澤佑真2 ・ 老籾千央3 ・ 竹内優二3 |
著者所属 | 1NPO法人京都・森と住まい百年の会 ・ 2やまから屋 ・ 3Amu-Hum |
キーワード | 特用林産物, 樹齢, 農地, 毎年収穫, 境界領域 |
Key word | non-wood forest product, tree age, farm land, annual harvest, boundary area |