第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2023年3月26日
開始時刻 13:15
会場名 Room 7
講演番号 D11
発表題目 3次元レーザーデータを用いた撹乱後の実生状況把握
Monitoring forest seedlings after disturbance using 3D laser data
要旨本文 撹乱後の森林の再生において実生の出現や生存は重要である。実生の出現や生存には落葉層による物理的出現阻害、地表下土壌の変化、病害の蔓延などの影響があるため、本研究では落葉量について3次元データを用いて評価することを目的とした。3次元データを用いる理由は、広範囲を簡易的に評価することができるためである。対象地は、北海道旭川市の天然林で設置された12ヶ所の1m×1mの実生調査プロットである。調査プロットは、高木の抜き取り、ササのかきおこしが行われた場所に設置され、2019~2022年に生育状況の調査を行った。3次元データの取得には地上レーザーを使用し、取得したデータをボクセル化した。3次元レーザーで実生の状況を評価できるか検証するために、実生高の合計と実生のボクセル数の関係を把握した。さらに、レーザーや周辺樹木の位置関係から落葉量を推定した。その結果、実生数をレーザーから把握することは難しかったが、実生の生存に関わる落葉量と実生の発生数には負の相関があることがわかった。
著者氏名 ○菊地未宙1 ・ 加藤顕2 ・ 蛯名益仁3 ・ 朝日洋成4
著者所属 1千葉大学園芸学部 ・ 2千葉大学大学院園芸学研究科 ・ 3北海道総合研究機構 ・ 4上川総合振興局
キーワード モバイル, 地上レーザー, GIS, 林床
Key word mobile, terrestrial laser, GIS, forest floor