第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | 2023年3月26日 |
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開始時刻 | 9:15 |
会場名 | Room 7 |
講演番号 | D2 |
発表題目 | i-Tree Ecoを用いたヒノキ人工林の貨幣価値の評価:炭素固定機能に着目して Monetary evaluation of Japanese cypress plantations using i-Tree Eco: Focusing on the carbon-fixation function |
要旨本文 | J-クレジット制度により,森林管理に伴うCO2吸収量も排出量取引に利用できる。そのため,森林のCO2吸収量の算定は経営面からも重要である。本研究では,i-Tree Ecoという,樹木のCO2吸収量などを貨幣価値等として簡便に換算できるシステムが,人工林で活用できないか検討することを目的とした。 対象地は愛知県岡崎市内のヒノキ人工林に設けた10×10mプロット51か所とした。システム収穫表LYCSを利用して,当年と30年後の樹高,胸高直径,立木密度,材積を算出した。これらのデータから,「i-Tree Eco」 及び「J-クレジット制度が示す従来手法」を用いて、それぞれの30年間の年平均炭素固定量(前者を「Eco値」、後者を「従来値」と呼ぶ。)を推定した。 Eco値と従来値との間には正の相関関係が認められた。しかしながら,Eco値は従来値に比べて平均炭素固定量及び貨幣価値が低かった。そこでEco値の精度を高めるため、Eco値を変換させる関数を構築してEco値に組み込んだ。その結果、Eco値を従来値に近づけることができた。今後多地点での検証が必要であるが、地域特有の変換式を構築し組み込むことで,人工林おいてもi-Tree Ecoを活用できる可能性が考えられた。 |
著者氏名 | ○江口則和1 ・ 小宅由似2 |
著者所属 | 1人間環境大学環境科学部 ・ 2香川大学創造工学部 |
キーワード | アロメトリー, i-Tree Eco, LYCS, 資産価値 |
Key word | allometry, i-Tree Eco, LYCS, property value |