第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 2023年3月26日
開始時刻 11:15
会場名 Room 7
講演番号 D8
発表題目 ドローンおよびモバイル型レーザースキャナを用いた相対幹曲線式の作成
Developing Stem Curve Model Using UAV and Mobile-based Laser Scanning
要旨本文 川上と川中・川下の連携が期待される中で、建築材となる丸太情報の先出しが求められている。丸太の造材基準の一つとなる幹直径の推定には幹曲線式を用いる方法が有効であることが既存研究から分かっている。しかし、立木の伐倒と実測を必要とする従来の幹曲線式作成方法は膨大な労力を要し実用性に欠けている。そこで本研究では、モバイル型レーザ計測で取得した幹直径の試料から幹曲線式を作成し、その有用性を検証した。約70年生のヒノキを対象とし、モバイル型レーザ試料を胸高直径を元に分類し2種類の幹曲線式を作成した。また、実測試料からも幹曲線式を作成し比較対象とした。その結果、モバイル型レーザを用いた幹曲線式では、胸高直径20cm以上の立木を試料とした場合に、根元から樹高の6割の高さまでの幹部に対して幹直径を実測値との誤差2cm以内で推定することができた。さらに、実測試料を用いた幹曲線式との精度は樹高の4割の高さまでの推定ではほぼ同等であった。立木下部〜中部の推定精度がある程度得られることから、モバイル型レーザを用いた幹曲線式は丸太情報の取得に対して有用性があると考える。さらなる精度の向上には試料木の選木方法の検討が望まれる。
著者氏名 ○光門舞花1 ・ 加藤正人1 ・ 鄧送求1 ・ 殷暁2 ・ 唐澤亮2
著者所属 1信州大学農学部 ・ 2信州大学大学院総合理工学研究科
キーワード 相対幹曲線, 幹直径, モバイル型レーザースキャナ, ドローン, 円フィッテイング
Key word stem curves, stem diameter, mobile-based laser scanning, UAV, circle fitting