第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | 2023年3月27日 |
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開始時刻 | 9:45 |
会場名 | Room 4 |
講演番号 | G4 |
発表題目 | カラマツの成長とフェノロジーのリモートセンシング計測法の開発 Development of remote sensing measurements of larch growth and phenology |
要旨本文 | フェノロジーは生育期間を規定し、植物の環境応答のポテンシャルに影響するため、植物の成長にとって重要である。そのため、計測方法の確立と成長への影響の評価が必要と考えられる。本研究は樹木の芽吹き時期をリモートセンシングを利用して推定し、フェノロジーと材積、ゲノムワイドマーカー遺伝子型との関係を解明することを目的とする。対象とする樹木は落葉性針葉樹であるカラマツ (Larix kaempferi) 129個体で、日本の山梨県にある東京大学・富士癒しの森研究所に植栽されており、およそ60年生となる。マルチスペクトルカメラをUAV (Unmanned Aerial Vehicle) に搭載して芽吹き時期に植栽区域の上空から撮影を実施し、SfM (Structure from Motion) を用いて複数の画像を合成した。合成画像から算出されたNDVI (Normalized Differential Vegetation Index) などの植生指標では芽吹きにともなう時系列変化が見られた。こうして芽吹きの早さを個体別に定量化することで、今後、定量値をフェノロジー形質の表現型として、目的形質の一つである材積との関連、およびそれら個体について得られたゲノムワイドマーカー遺伝子型との関連を調査する予定である。ψ |
著者氏名 | ○佐野春香1 ・ 海野大和2 ・ 郭威1 ・ 三浦直子1 ・ 楠和隆2 ・ 岩田洋佳1 |
著者所属 | 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2住友林業株式会社 |
キーワード | リモートセンシング, フェノロジー, フェノタイピング |
Key word | Remote sensing, phenology, phenotyping |