第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
立地部門[Forest Environment]
日付 | 2023年3月27日 |
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開始時刻 | 10:30 |
会場名 | Room 5 |
講演番号 | I6 |
発表題目 | 酸緩衝能が異なるスギ・ヒノキ人工林における土壌有機物の蛍光特性 Fluorescence properties of soil organic matter in cedar and cypress plantations with different acid buffer capacities |
要旨本文 | 我々は、酸性度の高い土壌環境で、樹木細根の動態や土壌有機物(SOM)の分解が特徴的であることを明らかにしてきた。具体的には、酸緩衝能の低い(low-ABC)土壌のスギ林では、酸緩衝能の高い(high-ABC)土壌と比べて細根量が多く、SOMの分解が進んでいた。しかし、先行研究では、表層(10 cm)の土壌を調査対象としており、深層におけるSOMの特徴については未解明である。また、日本のもう一つの主要な造林樹種であるヒノキについても、ABCが異なる土壌で細根動態に差異があることを示してきたが、SOM動態に関しては未解明である。そこで本研究では、スギ・ヒノキ林下のABCが異なる土壌のSOM動態を深層(40 cm)まで明らかにすることを目的とした。この目的のため、異なるABCのスギ・ヒノキ林土壌(計18林分×3深度)について、比重分画法を用いて、比較的新鮮なSOMを含む低比重画分(LF)と鉱物と親和して長く残るSOMを含む中比重画分(MF)に分画した。それらのSOMの質的特徴について、アルカリ抽出液の3次元励起蛍光スペクトル(EEM)を測定し、平行因子分析モデル(PARAFAC)を用いて解析した。今回は、その結果を報告する。 |
著者氏名 | ○林亮太1 ・ 眞家永光2 ・ 和穎朗太3 ・ 平野恭弘4 ・ 松田陽介5 ・ 岡本透6 ・ 谷川東子1,6 |
著者所属 | 1名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 2北里大学獣医学部 ・ 3農研機構 農業環境変動研究センター ・ 4名古屋大学大学院環境学研究科 ・ 5三重大学大学院生物資源学研究科 ・ 6国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所 |
キーワード | 土壌有機物, 蛍光特性, スギ, ヒノキ, 土壌酸性化 |
Key word | soil organic matter, fluorescence property, Cryptomeria japonica, Chamaecyparis obtusa, soil acidification |