第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | 2023年3月27日 |
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開始時刻 | 9:30 |
会場名 | Room 6 |
講演番号 | K3 |
発表題目 | ウェアラブルセンサを用いた林業作業における労務管理への応用 Development of techniques towards labor management of forestry work using wearable sensors |
要旨本文 | 林業作業の安全性を向上する目的のために、林業作業者の腕にスマートウォッチを装着し加速度、角速度、心拍数のセンサー値を取得し、心身状況を把握する分析を行っている。これまで加速度や心拍数の周波数解析を行うことによって動作の種類の判別やストレス状態の把握のための手法の開発を行ってきた。今年度は合成加速度と心拍の関係を分析・理解することで運動負荷と心拍数に関する知見が得られた。 林業作業者が作業を行うと心拍数が上昇し、休憩時には心拍数は下降するが、運動負荷の発生・休止に対して心拍数の上昇・下降には時間的遅れがある。これを合成加速度を運動負荷としてシステムへの入力とし、心拍数の上昇を出力として伝達関数を用いる方法で解析を行うことにより遅れ時間を取得した。この遅れ時間はおおむね作業者の年齢や経験などによって変わるが、作業の種別や作業者自身の身体状態、作業への慣れによっても変動する。運動負荷が少ない場合に心拍数が上昇している場合には、運動負荷によらない、心的緊張状態が検出可能であることが判明した。この遅れ時間を労務管理に活用する方法について議論する。 |
著者氏名 | ○榎本真1 ・ 佐々木重樹2 ・ 加治佐剛3 ・ 山崎太郎1 |
著者所属 | 1BIPROGY株式会社総合技術研究所 ・ 2静岡県農林技術研究所森林・林業研究センター ・ 3鹿児島大学農学部 |
キーワード | 周波数解析, 機械学習, 林業作業 |
Key word | frequency analysis, machine learning, forestry work |