要旨本文 |
玄ソバから破棄されるソバ殻と三番粉の活用策を検討する栽培実験を4年間アラゲキクラゲで実験した。2019年に実験した栽培実験1ではオガクズ10:フスマ2を標準培地Aとして実験した結果、オガクズ5:ソバ殻5:フスマ2のB培地では遜色ない収穫量であった。2020年の栽培実験2では培地基材を実験1と同じとし、三番粉に着目してフスマ2:1:0の比率に対して三番粉0:1:2で添加した結果、収穫量は標準培地Aの実験1と同じく、オガクズ5:ソバ殻5:フスマ2のB培地が収穫量に遜色がない結果となった。これらの結果からソバ殻にすでに多少の三番粉が含まれ、微量の三番粉が収穫量に影響を及ぼしていることを確信した。2021年の実験3では栄養材フスマ2を基本として三番粉を0:0.5:1添加して収穫量を比較してみた。その結果もオガクズ5:ソバ殻5:フスマ2のB培地で遜色ない結果となった事から明らかに三番粉の添加量が1では多すぎることがわかった。 そこで私達は2022年に栄養材のフスマ2に三番粉を微量:0.15:0.30:0.50添加し、ソバ殻をフルイで洗浄し、実験4を行った結果、オガクズ5:ソバ殻5:フスマ2:三番粉0.3の培地構成で標準培地Aの1.7倍の収穫量が得られた。 |