日付 |
ポスター発表 |
講演番号 |
KP-13 |
発表題目 |
林地残材処理における熱分解を利用したガス化プロセスの効率化
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要旨本文 |
昨今、地球規模の気候変動や過放牧を主な原因とする土地の劣化が世界各地で問題となっている。土地の劣化を防ぐ具体的な方法として植林がある。このような土地では、植林時に高吸水性高分子樹脂(SAP)を土壌に添加し、苗木の活着率や初期成育、土壌の保水性や排水性を改善することが試みられており、一定の効果をあげている。しかし、植林に使用されるSAPは主に化石燃料が由来の非生分解性の合成系SAPであり、環境中で分解されずに残留し、新たな環境問題になる可能性がある。持続可能な取り組みとしていくためには生分解性資材への転換が好ましいと考えられるが、生分解性SAPに関する知見は多くない。また、塩類存在下では合成系SAPの吸水能が著しく低下するという技術的な課題もある。そこで私たちは土壌改良資材としての生分解性SAPの有効性を明らかにすることを目的とし、研究に取り組んできた。本発表では、合成系SAPと生分解性SAPを比較し、SAP添加土壌の保水性や塩存在下の吸水性について調べた。また生育実験を行い、生分解性SAPの土壌への添加が植物体の生育に及ぼす影響について検証した。 |
著者氏名 |
荒井心優、古塩結衣 |
著者所属 |
東京都立科学技術高等学校 |
キーワード |
サンブスギ, 熱分解, 林地残材, ガス化, ハイドロタルサイト |