第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

高校生ポスター発表[high-school student poster presentation]

日付 ポスター発表
講演番号 KP-21
発表題目 青山高等学校におけるシカの行動観察
要旨本文 青山高校は三重県津市白山町にある、全寮制の高校である。周囲を森林に囲まれているため、動物、主にシカによる被害がたびたび起きている。サイエンスサークルはその被害を抑制できないだろうかと思い、野生動物の調査を始めた。今年度は複数のトレイルカメラを使用し、赤外線センサーで動物を感知し、撮影することでデータの収集を行っている。カメラは学校内の10箇所に設置し、毎日18時から翌日6時の間に撮影を行った。データ収集は2022年の6月から12月にかけて行った。収集したデータによると、本校ではウサギやタヌキ、キツネなど様々な動物がいることが分かるが、収集したほとんどのデータがシカであった。その中でも場所ごとのシカの出現回数は偏っており、特に集中する場所が存在した。また、シカの出現時間は日の出、日の入りと関係している可能性が考えられたほか、人間による影響があることも考えられた。他にも、雄に着目すると、9月に出現回数が特に集中していることが分かった。これはシカの発情期と一致している。今後はシカの活動時間や雄の動態について深く調べていこうと思う。
著者氏名 青山高等学校 吉田直輝、黒川諒也、佐伯颯馬
著者所属 青山高等学校