要旨本文 |
中海を臨む湊山の山頂に構えられた米子城は山陰の名城の一つであり、米子市のシンボルとなっている。応仁元年に築城されて以来、城郭は失われたが現在まで残る貴重な城のひとつである。歴史ある米子城跡には、貴重な植物も多く存在するだろうと思い、調査を行った。(調査期間は2022年5月〜9月)城山の頂上付近、中腹部、下腹部において調査をおこなった。その成果としてセイヨウキヅタ (学名:Hedera helix) 、ニワウルシ(学名:Ailanthus altissima )アラビカコーヒの木(学名:Coffea arabica)等の外来種を確認することができた。また、在来種では、トウカイタンポポ(学名:Taraxacum longeappendiculatum )や.ヤマモモ(学名: Morella rubra)などを確認することができた。また、米子城跡のまわりが汽水湖である中海に囲まれていることもあり、海岸に生える植物であるトベラ(学名:Pittosporum tobira)を確認することができた。この他にも多くの希少な植物を確認できた。まだ調査は終わっていないのでこれからも調査を進めていきたい。 |