第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

特用林産部門[Non-Wood Forest Products]

日付 2023年3月26日
開始時刻 14:00
会場名 Room 6
講演番号 N2
発表題目 伐採時期・伐採高さがクロモジの萌芽発生におよぼす影響
Effect of cutting season and cutting height on sprouting characteristics of Lindera umbellata
要旨本文  クロモジの幹切断高と切断時期の違いが、萌芽の発生と生育状況に及ぼす影響を調査した。調査地は千葉県袖ケ浦市にある森林伐採跡地に造成された2015年植栽のクロモジ植栽地である。2021年8月3日(夏切断)と12月21日(冬切断)にそれぞれ36個体ずつのクロモジの幹を切断した。幹切断高は10 cm、30 cm、60 cm、100 cmの4段階である。幹の切断時期・切断高ごとの個体数は9個体ずつである。株立ち個体については、太い幹2本を所定の高さで切断し、その他の幹を地際から切断した。切断後の幹に枝がついている場合には、2本以内を残し、生え際から20cmの長さで切った。幹の切断から1年後に発生した全ての萌芽の長さと生え際の直径を測定した。 個体あたりの平均萌芽発生本数は夏切断で7.2本、冬切断で4.1本であった。切断時期にかかわらず切断高が60 cm以上だと全萌芽数に占める地上部から発生する萌芽の割合が地下部から発生する割合よりも高かった。地上部から発生した萌芽の長さと基部直径は切断高によらず冬切断よりも夏切断で大きい傾向にあった。地下部から発生する萌芽では切断時期による萌芽の長さや基部直径の違いが不明瞭だった。
著者氏名 ○高橋輝昌1 ・ 河野橘平1 ・ 柴崎則雄2
著者所属 1千葉大学園芸学部 ・ 2きさらづ里山の会
キーワード クロモジ, 萌芽, 伐採高, 伐採季節
Key word Lindera umbellata, sprouting, cutting height, cutting season