第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

林政部門[Forest Policy]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-013
発表題目 日本における森林管理と利用についての官民連携の歴史
History of Public-Private Partnerships in Forest Management and Use in Japan
要旨本文 森林の多面的機能がもたらす森林管理と利用の複雑性により、森林に関わる主体には多様性が見られる。官民連携は主体間利害関係調和に役立つため(Wojewnik-Filipkowska, A., & Węgrzyn, J. ,2019)、森林管理と利用への官民連携の導入が期待される。また官民連携においては、リスクとリターンの分担が重要な課題である(THE WORLD BANK,2022)。そこで本研究では、明治時代以来の日本の森林管理と利用についての官民連携の歴史に注目して、官民連携の主体構成とリスクとリターンの分担という二つの軸で、官民連携の取組を整理・比較分析して、今日的な課題を探究することを目的とする。まずは造林に関して、官行造林、公社造林、公団造林を対象に、関係主体と利害関係、リスク分担などを明らかにする。次に国有林野の管理利用に着目し、レクリエーション利用などにおける官民の間でのリスクとリターンの分担を明らかにする。最後に日本の森林管理における官民連携の性格と今日的の課題を見つけ出す。
著者氏名 ○陳田1 ・ 安村直樹2 ・ 齋藤暖生3 ・ 當山啓介4
著者所属 1東京大学大学院農学生命科学研究科 ・ 2東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林生態水文学研究所 ・ 3東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林富士癒しの森研究所 ・ 4東京大学大学院農学生命科学研究科附属演習林千葉演習林
キーワード 森林管理, 官民連携, 民間参加
Key word forest management, public-private partnerships, private participation