第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-015 |
発表題目 | 京都府・南丹地域における木材流通構造の把握 Analysis of Timber Distribution Structure in the Nantan Region of Kyoto Prefecture |
要旨本文 | 近年、一部地域において、国産材原料の大量かつ安定的な調達を求めてきた大規模製材工場等の動きが、林地ないし立木の所有や流通構造の再編を伴いつつ加速している。こうした動きに対応するため原木市場では協定取引を拡大してきたが、それに伴い原木市場の価格形成機能は低下しているといわれている。しかし、川上側関係者の所得向上を考える上では、原木市場が有する価格形成機能は、山元立木価格に影響を及ぼす重要な機能である。本報告では、協定取引が進む趨勢にもかかわらず、セリのみで市を行う原木市場を対象とし、その価格形成機能を把握することを目的とする。研究対象は、2019年から協定取引を行わずにセリのみで市を開催する京都府内のA原木市場とした。分析にあたり、個人経営体・民間事業体・森林組合を川上側に、製材所・中間流通業者・チップ業者を川下側に分け、さらに民間事業体・製材所・中間流通業者については規模別に分類した。川上側については売上価格・売上材積・売上価格/m³・出品者数などを、川下側については買取価格・買取材積・買取価格/m³・買取者数などを把握・分析し、セリによる原木市場の価格形成機能とその意義について考察した。 |
著者氏名 | ○髙梨一竹 ・ 芳賀和樹 ・ 柴崎茂光 ・ 古井戸宏通 |
著者所属 | 東京大学大学院農学生命科学研究科 |
キーワード | 林業構造, 原木市場, 市場機能 |
Key word | forestry structure, roundwood market, market function |