第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-022 |
発表題目 | 鳥取県日南町における木材の総合カスケード利用の現状と課題 Current Status and Issues of Cascade Use of Wood in Nichinan Town, Tottori Prefecture |
要旨本文 | 戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎える中、複合林産型の林産業により林業や地域の再生に取り組む自治体や企業がみられるようになった。鳥取県日南町は2017年に林野庁から林業成長産業化地域創出モデル事業に選定され、木材カスケード計画を基軸とする新たな循環型林業の創造のための取り組みが進められてきた。本研究はモデル事業の総括会や聞き取り調査を基に、木材カスケード計画を中心とした事業の実態と展開要因を分析した。日南町の木材総合カスケード利用が展開した要因は次の点が考えられた。森林木材団地が整備されたことで他県に流れていた材も地元加工ができるようになり、ABCD材すべての供給先を1団地に整備したことで材の価格等の情報が集約化され出荷先選択が正確になったこと。団地内にあるLVL工場の扱う原木の約8割は日南町産であることに加え、LVL製造で発生した端材は自社工場で熱利用されていること。地域再生計画やモデル事業に認定されることで、自治体の財政問題をカバーすることができたことである。 |
著者氏名 | ○吉元舞依子 ・ 芳賀大地 |
著者所属 | 鳥取大学農学部 |
キーワード | 木材団地, C材, B材 |
Key word | timber cluster, low quality timber, middle quality timber |