第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
林政部門[Forest Policy]
日付 | ポスター発表 |
---|---|
会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-023 |
発表題目 | 林業労働災害と安全管理ー作業現場における安全対策に着目してー Occupational accidents in forestry and safety management: Focusing on safety measures in work sites |
要旨本文 | 林業労働災害は、防護ズボンの着用義務化や高性能林業機械の導入などにより、近年減少傾向だが、依然として死傷千人率は2021年で24.7と全産業で最も高く、安全管理に向けた対応が急務である。本研究は、林業労働災害の現況と課題を明らかにし、林業の現場における労働災害低減に向けた有効な手段を明らかにすることを目的とする。研究は、林業・木材製造業労働災害防止協会HPの公表データと国勢調査等のデータ分析、東京都と埼玉県の3つの事業体への聞き取り調査により行った。2000年から2021年までの22年間で発生した林業労働災害(死亡事故)は935件あり、作業種別、年齢階層別に発生状況を分析した。さらに、都道府県単位で林業従事者数と素材生産量との関係を調べたところ、あまり相関は見られなかった。気候や作業者の熟練度、地形などの複雑な要因が絡み合い、死亡事故が発生してしまうと考えられる。聞き取りをした3事業体では共通して、定期的な安全衛生講習やヒヤリハットの報告などが行われていた。一方、現場責任者ではなく管理者が現場へ赴いて巡視をしている事業体は限られたが、そうした取り組みは安全な作業への緊張感の保持に効果があると考えられる。 |
著者氏名 | ○石井智也 ・ 山下詠子 |
著者所属 | 東京農業大学地域環境科学部 |
キーワード | 林業労働災害, 林業事業体, 作業現場, 安全対策 |
Key word | Occupational accidents in forestry, forestry entities, work sites, safety measures |