第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

教育部門[Education]

日付 ポスター発表
講演番号 P-046
発表題目 生徒が持つ環境教育に関する学習観と自然への愛着との関連
Relationship between students' conception of learning about environmental education and their attachment to nature
要旨本文 自然への愛着は、当人が森林を継続的に知覚、体験することにより形成される(e.g., Kyle et al., 2004, Scannel and Gifford 2010)。環境配慮や森林探訪意欲の増進に繋がる心理であり、それを評価尺度とすることによる環境教育の効果検証やより良い教育方策を検討・提案することが期待できる。しかし、環境教育実践と自然への愛着にどのような関連性があるのか明確ではない。特に、自然への愛着の多寡は周辺環境に依存する可能性があるが、学習者周辺の森林状況を踏まえた検討はされてこなかった。そこで、本研究では環境教育実践への動機づけを規定する心理である学習観(e.g., Marton et al.1993, Otsuka et al. 2018)を活用しつつ、都市学生と地方学生の持つ自然への愛着の様態を比較・検討することを目的とした。東京都内高校生(対象者200名)と長野県内大学生・愛媛県内大学生(対象者140名)の「自然への愛着」心理測定尺度質問紙への回答を統計的に解析し、その差異を検討した。また、環境教育実践への動機づけと自然への愛着は弱から中程度の相関を示し、環境教育の評価尺度としての妥当性について確認することができた。
著者氏名 ○大塚啓太1 ・ 桒原智美2,3
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 2東京学芸大学附属高等学校 ・ 3東京農工大学
キーワード 学習観, 自然への愛着, 身近な自然
Key word Conception of learning, attachment to nature, Familiar Nature