第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 ポスター発表
講演番号 P-054
発表題目 山梨県南部町における公民連携木質バイオマスガス化発電とバイオ炭活用構想
Concept of Bio-Charcoal utilization by Gasification in Nanbu, Yamanashi
要旨本文  山梨県南部町では、2021年より公民連携木質バイオマスガス化発電事業を実施し、豊富な森林資源の有効活用と適切な森林管理へと展開してきている。木質バイオマスガス化発電は、地域密着型および資源の適応性に優れているが、売電および熱利用、残渣の活用がビジネス展開には必要不可欠である。そこでFIT制度を活用し環境的な付加価値を高めた売電や残渣の炭をJ-creditを活用したバイオ炭によりさらなる環境ビジネス展開を実施し、地域環境だけでなく地球環境保全へと発展させてきている。本報告では、バイオ炭活用構想について、ステークホルダーとそれぞれの関連や役割について確認し、将来展望を踏まえた自立した地域産業の展開について考察した。地域の森林管理、素材生産や販売は、南部町森林組合および3社の林業事業体によって主体的に実施してきている。急峻な地形や木材価格の低迷により林業経営が困難となり、森林所有者の森林管理や資源利用に関する意識が低下し、間伐等の遅れは地域環境の悪影響へと展開してきている。そうした中で、地域の活性化と環境保全は重要であり、当事業が地域環境だけでなく、地域社会におよぼす影響は大きいと考えた。
著者氏名 ○佐藤孝吉1 ・ Kolonel, Christian Paul2 ・ 渡辺遼太郎1 ・ 竹下光雄3 ・ 樋口真之4 ・ 望月一刀5 ・ 吉野聡1
著者所属 1東京農業大学地域環境科学部 ・ 2東京農業大学大学院農学研究科 ・ 3株式会社長大 ・ 4合同会社南部Green・Energy ・ 5山梨県南部町
キーワード 山梨県南部町, 木質バイオマスガス化, 官民連携, バイオ炭
Key word Nanbu Town, Yamanashi Prefecture, Woody Biomass Gasification, Public-Private Partnership, Bio-Charcoal