第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 ポスター発表
講演番号 P-060
発表題目 平均樹高と林分密度による平均直径の推定
Predicting mean diameter from mean height and stand density
要旨本文  近年,ドローンや航空機レーザを用いた森林調査への関心が高まっている。このような上空からの調査では,樹高や本数は直接に計測できるが,直径は直接には計測できず,間接的な推定に頼らざるをえない。本研究では,平均樹高と林分密度の情報をもとに,平均直径を推定するモデルを誘導し,その妥当性を地上調査のデータをもとに評価した。樹幹表面積の回帰モデル,樹幹表面積の保存則および樹幹表面積に基づく林分密度指標をもとに,平均直径の推定モデルを演繹した。森林総合研究所によって公開されている収穫表調製業務資料のうち,スギ林とヒノキ林の林分調査データを用いた。モデルのパラメータは,樹種ごと,地域ごとで異なっていた。モデルを検証した結果,いずれの樹種,いずれの地域においても,40 cm以下の範囲では正確に平均直径を推定できた。しかし,40 cm以上の範囲では過小推定であった。以上のことより,ドローンや航空機レーザによって平均樹高と林分密度を正確に計測することで,40 cm以下の範囲での平均直径を正確に推定可能だと結論できる。
著者氏名 ○井上昭夫1,2 ・ 梅見弘太郎1
著者所属 1近畿大学農学部 ・ 2近畿大学アグリ技術革新研究所
キーワード ドローン, 航空機レーザ, 樹幹表面積
Key word drone, airborne laser scanning, stem surface area