第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
経営部門[Forest Management]
日付 | ポスター発表 |
---|---|
講演番号 | P-071 |
発表題目 | 空中写真を用いた長期時系列点群データによる足尾山地復旧過程モニタリング Monitoring the restoration process of Ashio using long-term time-series point cloud data from aerial photographs. |
要旨本文 | 栃木県西部に位置する足尾地域(栃木県日光市)は明治期の足尾銅山発展の代償として、抗木・燃料のための木材の過剰伐採、大規模な山火事、精錬にともなう煙害により荒廃し我が国最初の公害とされる足尾鉱毒事件の原因となった。復旧事業開始以降、120年以上経過した現在もなお治山・砂防事業が継続されている。一方、地形が急峻な山岳地で広域かつ復旧が長期におよび、空間・時間スケール的に現地調査によるモニタリングが困難である。本研究では足尾荒廃山地を対象に1940年代以降の14時期、457枚の空中写真データを使用しSfM/MVS処理によりポイントクラウドデータ、オルソモザイクデータを生成し土地被覆、林冠高、蓄積について動態を把握した。そのモニタリング結果と既存のLANDSAT時系列データによるモニタリング結果、復旧事業の施工記録を照合しその推移を確認することができた。激害地においては仁田元川,ネバ沢および出川流域において植生の回復が認められた。復旧事業の開始時期が早くLANDSAT時系列データによるモニタリングでは変化が抽出されなかった久蔵川流域,中倉山東斜面においても植生高の変化を確認することができた。 |
著者氏名 | ○松英恵吾 |
著者所属 | 宇都宮大学農学部 |
キーワード | 点群データ, 足尾荒廃山地, 長期観測, 空中写真, モニタリング |
Key word | Point cloud data, Ashio Devastated Mountain Area, long-term time-series, aerial photograph, Monitoring |