第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

経営部門[Forest Management]

日付 ポスター発表
講演番号 P-072
発表題目 航空機LiDARデータによる平均枝下高の決定方法に関する研究
Study of the determination of mean crown base height using airborne LiDAR data
要旨本文 近年、民有林の森林経営・管理を効率的に行うことを一つの目的として航空機LiDAR計測が日本各地で実施されるようになってきた。LiDARデータからは、森林資源に関わる林分構造因子(樹高・立木密度・材積)や地形に関する様々な森林情報が得られるが、本研究では、森林の管理程度(手入れ具合)と密接に関係する平均樹冠長(または樹冠長率)に着目し、特に平均樹冠長を計算するために必要な平均枝下高について、その推定(決定)方法を考察した。解析方法はエリアベース解析に基づいており、まずファーストパルスの点群データを林冠高モデル(CHM)に変換した後、CHMのヒストグラムを利用して樹冠層とそれ以外(樹冠層以下)の2群に分け、樹冠層データのパーセンタイルの中で実測の平均枝下高を精度良く推定しうる統計量を探索する流れである。この方法によって決定される平均枝下高は、航空機LiDARデータの特質から推察すると、力枝の基部の高さではなく陽樹冠の縁部の葉群高であるが、実測の平均枝下高と強い相関関係が認められ(バイアスは存在する)、客観性の高い有効な推定値であると考えられる。
著者氏名 ○高橋與明1 ・ 田中真哉2
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所関西支所
キーワード 航空機LiDAR, 枝下高, 点群
Key word airborne LiDAR, crown base height, point cloud