第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | ポスター発表 |
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講演番号 | P-096 |
発表題目 | クリーンラーチ植栽苗の初期成長に及ぼす苗木形状と立地条件の影響 Effect of seedling size and microsite environment on initial growth of hybrid larch F1 |
要旨本文 | クリーンラーチはカラマツに比べて初期樹高成長、耐鼠性、材強度に優れるため、低コスト再造林に適した優良品種として期待されている。本研究では、クリーンラーチ苗の苗種や形状、立地条件が初期樹高成長に与える影響を明らかにするため、北海道下川町の約3haの試験地にコンテナ苗と裸苗を植栽し、13本のライントランセクトにおいて植栽苗の樹高と地際直径を3年間調査した。立地指標として、航空機LiDARやUAV撮影により得た数値地形モデルから地形的湿潤指数、地形係数、地形位置指数、起伏指数、植栽苗の林縁からの距離を、数値表層モデルから成長期間の総全天日射量を算出した。植栽苗の約半数が競合植生高(2m)を超えた植栽3年後の樹高を目的変数、前述の立地指標と植栽苗の初期形状(苗長、地際直径、形状比)、および苗種を説明変数として機械学習モデル(ランダムフォレスト)を構築した。その結果、3年後の樹高には地際直径、林縁からの距離、総全天日射量、地形的湿潤指数の順に重要度が高く、苗種の重要度は低いと推定され、地際直径、林縁からの距離、総全天日射量が大きく、地形的湿潤指数が低いほど3年後の樹高が大きくなると予測された。 |
著者氏名 | ○原山尚徳1 ・ 津山幾太郎2 ・ 古家直行2 ・ 山田健1 ・ 矢崎健一2 ・ 佐々木達也2 ・ 菅井徹人2 ・ 北尾光俊2 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 |
キーワード | コンテナ苗, 裸苗, クリーンラーチ |
Key word | container-grown seedlings, bareroot seedlings, Cleanlarch |