第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
講演番号 P-109
発表題目 ネットゼロエミッションの達成のための高分解能森林吸収源評価モデルの開発
Development of high-resolution forest carbon model to achieve Net Zero Emission of Japan.
要旨本文 2030年度の新たな森林吸収量目標の達成及び2050年カーボンニュートラルの実現等に向けて、日本の森林のバイオマス量をはじめとしたさまざまな森林情報の高精度マッピングと、伐採-植林などの森林管理に伴うバイオマス量の変動評価は重要な研究課題である。一方、近年衛星データの充実や計算機環境の発達により大量のグリッドデータの取り扱いが容易になってきており、これらの環境を利用した高密度グリッドデータ演算により上記の日本全体の森林情報の把握を試みるための高分解能バイオマスシミュレータの開発を開始したので報告を行う。日本全国の森林バイオマスは衛星Lidar情報を基礎に推定された2010年の森林バイオマスデータをもとに、全国100m gridで整備した。これに森林生態系多様性基礎調査をベースに地域別に推定された樹種ごとの林齢-バイオマス関係式を組み合わせ、伐採、植林などの森林の状態変化に伴う高分解能森林バイオマス変動の推定を可能とした。実装は演算の高速化とGUI構築、可読性の維持の両立が可能なJITコンパイラであるJulia言語を用いて開発した。
著者氏名 ○小南裕志1 ・ 平田晶子2 ・ 津山幾太郎3 ・ 松井哲哉2 ・ 石塚成宏4 ・ 酒井寿夫4 ・ 橋本昌司4 ・ 北原文章5 ・ 西園朋広5 ・ 山田祐亮5 ・ 柳田高志6 ・ 久保山裕史7 ・ 早舩真智7 ・ 加用千裕8 ・ 小井土賢二6 ・ 髙田依里9 ・ 外崎真理雄6 ・ 江原誠2 ・ 森田香菜子2 ・ 古川拓哉2 ・ 藤間剛10
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林防災研究領域 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所国際連携・気候変動研究拠点 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 4国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所立地環境研究領域 ・ 5国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林管理研究領域 ・ 6国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所木材加工・特性研究領域 ・ 7国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林業経営・政策研究領域 ・ 8東京農工大学大学院農学研究院 ・ 9国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所森林資源化学研究領域 ・ 10国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所企画部
キーワード 炭素吸収, NEP, 高解像度モデル
Key word Carbon uptake, NEP, High-resolution model