第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
講演番号 P-125
発表題目 クロマツ海岸林における最低限の植栽密度に関する試案
Draft Proposal for Minimum Planting Density in Black Pine Coastal Forest
要旨本文 クロマツ海岸林造成では10,000 本/ha植栽という密な植栽密度を基準としているが、2011年東北地方太平洋沖地震で被災した海岸林の再生にあたっては主に5,000本/ha植栽を行っており、十分な防風対策を行った植栽地では低密度植栽が可能(小倉2017)で、全国的には植栽場所によって密度を変化させている事例もみられる(佐藤2013)。また、防風・静砂対策技術も各地域様々な方法がとられているなか、近年、海岸が侵食傾向へ大きく変化し、植栽地の環境条件も多様であると考えられる。そこで、クロマツ海岸林における最低限の植栽密度の決定方法について、石川県の異なる植栽密度の生育状況と植栽条件から、積極的に植栽本数を減らす方法を考えてみた結果、①飛砂の有無、②砂丘・防風・静砂対策の有無、③砂草帯の有無 が、樹高成長に大きく影響すると考えられた。上記条件により、成長が望めるまでの樹高が決まれば、災害に強い形状比との関係で、胸高直径が決まり、樹高と胸高直径が決まれば、理想とする最低限の立木密度が決定できる。
著者氏名 ○小倉晃
著者所属 石川県農林総合研究センター林業試験場
キーワード クロマツ, 海岸林, 植栽密度, 低密度
Key word Black Pine, Coastal Forest, Planting Density, Low Density