第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
講演番号 P-136
発表題目 下刈り履歴の異なる茨城北部の造林地における雑草木4樹種の再生
Regrowth of 4 weed species under different weeding hystory in Northern Ibaraki planting site.
要旨本文 造林地で植栽木と競合する雑草木が下刈り履歴が異なった時に再生成長に違いがあるか明らかにするために雑草木4種について、各年の樹高成長、直径成長を比較した。調査地は北茨城市内のスギ造林地で2019年5月にややサイズの大きいスギの裸苗を植栽した林地である。密度比較試験地のため500本~1500本/haの密度で植栽された調査プロットが設定されている。斜面上部と斜面下部でそれぞれ2020年、2021年、2022年に下刈りをしないプロットを設けた。スギ苗木を植栽した2019年は全部のプロットで下刈りを実施した。各プロットはスギ苗木が40本以上含まれるように設定しているので、面積はそれぞれ異なっている。測定対象の雑草木には斜面上部下部ともに生育している種類として、アカメガシワ、タラノキ、ムラサキシキブおよびキイチゴを選んだ。直径、樹高は各年の下刈り前と期末に測定し、タグをつけて極力同じ個体で各樹種20個体づつ継続して測定した。樹高、直径とも斜面下部プロットの方が大きいがアカメガシワでは差が小さかった。2022夏の樹高は2020年の無下刈り区の方が2021年無下刈り区に比べて総じて大きい傾向があった。
著者氏名 ○奧田史郎 ・ 齋藤隆実
著者所属 国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所植物生態研究領域
キーワード 下刈り, 雑草木, 再生, アカメガシワ, 茨城北部
Key word weeding, weed species, regrowth, Japanese Mallotus, Northern Ibaraki