第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
講演番号 P-138
発表題目 省力下刈が実施された8年生造林地の植栽木の状況
Status of planted trees in 8th grade afforestation area where labor-saving mowing was implemented.
要旨本文 山梨県ではヒノキは植栽後6年間、カラマツは4年間下刈を実施するが、これを削減できないか検討するため以下の試験を実施した。植栽地に従来の半分の期間のみ下刈をする区、従来の半分よりさらに1年短い期間のみ下刈をする区、植栽列の全面のみを下刈する筋刈区、一度も下刈をしない無下刈区、従来の期間下刈された箇所を対照区として試験区を設定し、植栽8年後に植栽木の生存、樹高および山川ら(2016)の基準を参考に競合植生との競合状態を調査した。なお本報告の一部(植栽5年後の結果)は第131回日本森林学会大会で報告した。両樹種とも無下刈でも8割近い生存率があり、平均樹高はヒノキで2.97m、カラマツで5.28mになっていた。しかし、競合状態はヒノキで8割以上、カラマツで3割以上の個体が競合植生よりも低いか同じ高さであった。両樹種とも下刈回数を減らすほど生存率、樹高が低下し、競合植生に被圧される傾向は一致していたが、従来の半分の期間より1年短い期間の下刈でも8割近くは競合植生よりも大きくなっていた。したがって、植栽木の大部分が競合植生よりも高くなるためには、従来の半分の期間の下刈で十分である可能性が示唆された。
著者氏名 ○長谷川喬平 ・ 田中格 ・ 大地純平 ・ 望月邦良
著者所属 山梨県森林総合研究所
キーワード 省力化, カラマツ, ヒノキ
Key word The reduce labor, Japanese larch, Japanese cypress