第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-158
発表題目 ドローンLiDARデータを用いた林内光環境解析
Analysis of light availability in forests using drone LiDAR data
要旨本文 日本の荒廃人工林に対して,強度間伐を行い林床の照度を改善する取り組みを行われているがその評価手法は確立されていない。本研究では、ヒノキ人工林における林内光環境を明らかにするために、魚眼レンズカメラによる全天空写真での画像解析に加え、ドローンLiDARデータを用いて樹冠開空度を用いて林内日射量を推定した。調査地は、栃木県佐野市唐沢山にあるヒノキ人工林である。傾斜約30度の南向き斜面で、林内には25か所日射計を1メートル間隔で格子状に設置し林内日射量を計測した。日射計直上範囲を円柱状に切り抜き全点群数に占める樹冠部分の点群数を求めることで樹冠開空度を計算した。特に林内日射量では直達光の影響が大きいことから、樹冠開空度を計算する際に、太陽高度と太陽方位を変化させたデータを作り、実際に太陽光が入りこむ角度を考慮した。その結果、全天空写単体での林内日射量推定値では、実測値の細かな日射量の変化を捉えられていないのに対し、UAV LIDARデータでの樹冠開空度を考慮することでより実測値に近い日射量変化を再現することに成功した。ゆえにLiDARデータの併用により、より精度の高い推定の可能性がある。
著者氏名 ○高村詩央里 ・ 恩田裕一 ・ 張宇攀 ・ 橋本朝陽
著者所属 筑波大学生命環境系
キーワード ライダー, ドローン, 光環境
Key word LiDAR, drone, light environment