第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
造林部門[Silviculture]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-161 |
発表題目 | 切り株の周囲はヒノキの実生発生に有利なのか Is the area around the stump advantageous for seedling generation of cypress? |
要旨本文 | ヒノキの間伐地でヒノキ実生が発生することがあるが、実生・稚樹の分布を間伐地内のミクロ環境に結び付けて調べた例は少ない。一般に稚樹と母樹の位置関係には様々な関係があり天然更新を考える際に重要であるが、ヒノキ稚樹と立木・切株との位置関係は十分に解明されていない。本研究の目的は、1)ヒノキの稚樹・実生と切株・立木の位置関係2)その関係が生じるメカニズムを調べることである。静岡大学天竜演習林の50年生、80年生、100年生のヒノキ人工林と、富士宮の66年生ヒノキ人工林で、5m×5mの方形区を設置し、実生・稚樹から最短距離にある切株・立木までの距離を測定した。50cmサブグリッド内の稚樹の存在確率は切株・立木と近いほど高かった(GLMM)。実生・稚樹の切株・立木までの距離は、ランダム分布を仮想した稚樹群より小さく、切株・立木に近い場所に成立しやすい傾向にあった。切株に近いほど実生・稚樹が発生しやすい原因として、ヒノキの樹幹流が周辺土壌を酸性化させ、発生に有利なミクロ環境を作っているという仮説を立てた。仮説を検証するためヒノキ発芽試験と土壌pH測定を行った。この検証についても発表する。 |
著者氏名 | ○増田衣里1 ・ 田中湧也1 ・ 塩谷沙南1 ・ 水永博己2 |
著者所属 | 1静岡大学農学部 ・ 2静岡大学大学院総合科学技術研究科 |
キーワード | ヒノキ, 実生, 切り株 |
Key word | cypress, seedling, stump |