第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

造林部門[Silviculture]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-168
発表題目 アカマツーヒノキ二段林におけるアカマツ択伐2年後の更新木の種組成
Species composition of two-layered Pinus densiflora and Chamaecyparis obtusa forest after the selective cutting
要旨本文 アカマツ-ヒノキ二段林におけるアカマツ択伐後の林床における更新木の種組成を明らかにするため、信州大学農学部附属AFC構内ステーションにおいて、50cm以上の木本個体を2年間調査した。伐採後1年目に個体数が多く確認されたのは、多い順にヤマウルシ、エゴノキ、コシアブラとなり、同様に2年目では、ヤマウルシ、ニガイチゴ、ホソエカエデとなった。これらのことから、伐採後1年目では前生樹の影響が、伐採後2年目では伐採による攪乱の影響が示唆された。伐採後1年目に確認された高木性木本は27種4,470本/haであり、伐採後2年目では約2倍の34種7,660本/haに増加した。また、伐採後1年目に確認された低木性木本は19種3,710本/haであり、伐採後2年目では約3倍の24種11,420本/haに増加したことから、低木性木本が高木性木本よりもさかんに更新していると考えられる。低木性木本が茂っているパッチには高木性木本の侵入が確認されたため、低木性木本は高木性木本に対して現時点では排他的ではないが、今後更新に支障があるのか注視する必要がある。
著者氏名 ○山﨑千種1 ・ 城田徹央2 ・ 齋藤仁志3 ・ 岡野哲郎2
著者所属 1信州大学大学院 総合理工学研究科 ・ 2信州大学農学部 ・ 3岩手大学農学部
キーワード 広葉樹林化, アカマツーヒノキ林, 更新, 先駆種
Key word leading to broadleaf forests, two-layers forests, regeneration, pioneer species