第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]

日付 ポスター発表
講演番号 P-173
発表題目 スギさし木発根過程における遺伝子発現変動
Gene expression profile during adventitious root formation of Cryptomeria japonica
要旨本文 さし木増殖は、母樹と全く同一の遺伝子型を有する苗木を生産できることから、特に優良な形質を有する個体を増殖する際に利点を有する。そのため、さし木増殖による苗木生産のさらなる安定化・効率化が引き続き求められており、最近ではスギにおいて、穂全体が空中に露出した状態で発根を誘導する空中さし木法(エアざし)が開発されるなどしている。一方で、さし木増殖に必須である発根のメカニズムについては未だ不明な部分が多い。発根のメカニズムが明らかになれば、その知見に基づいて、より合理的に安定化・効率化を図ることができると考えられる。そこで、本研究では、スギにおけるさし木発根のメカニズムの解明に向けて、土ざし・水ざし・エアざしといった3つの方法によりさし付けを行い、次世代シーケンサーを用いた網羅的な遺伝子発現解析により、スギさし木発根過程における遺伝子発現変動を明らかにした。
著者氏名 ○福田有樹1 ・ 栗田学2 ・ 田村美帆3 ・ 渡辺敦史3
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター ・ 3九州大学大学院農学研究院
キーワード さし木, 遺伝子発現, スギ
Key word cutting, gene expression, Cryptomeria japonica