第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | ポスター発表 |
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講演番号 | P-183 |
発表題目 | 三箇所のスギ壮齢検定林における冬季水分生理特性の幼老相関 Relationship between juvenile and mature clones in water relations parameters in winter at three matured sugi test sites |
要旨本文 | 冬季の低温は樹木にとって直接的なストレスの要因になるだけでなく、間接的に乾燥によるストレスを引き起こす(Kramer 1942)。我が国の主要造林樹種で水分要求性の高いスギは、冬季の乾燥耐性が低いことが知られる(宮崎 1957)。発表者らはスギ精英樹さし木苗の水分生理特性の測定から、冬季乾燥耐性の系統間差の存在を明らかにした(河合ら 2018)。もし冬季乾燥耐性に成長段階間の共通性(幼老相関)があれば、これを指標とした優良個体の早期選抜が可能となる。幼老相関の有無を検証するため、これまでに上記幼苗の試験に用いたスギと同一のさし木苗15系統を植栽した兵庫県(46年生)および愛媛県(48年生)の試験林2箇所において冬季乾燥耐性の評価を行った。その結果、兵庫県の林分において幼老相関が認められた(河合ら 2022)。そこで本研究では、上述したスギさし木苗15系統を植栽したもう1箇所の壮齢試験林(和歌山県田辺市、48年生)において、2023年1月に各系統4個体より枝葉を採取し、P-V曲線法に基づき冬季乾燥耐性に関連する水分生理特性を求めた。本大会では、計3箇所で得られた壮齢段階の水分生理特性と幼苗段階の特性との関連性について報告する。 |
著者氏名 | ○河合慶恵1 ・ 岩泉正和2 ・ 久保田正裕2 ・ 笹島芳信3 ・ 大谷美穂4 ・ 斉藤雅一4 ・ 五十嵐秀一5 ・ 市栄智明6 ・ 池田武文7 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター関西育種場 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター九州育種場 ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所林木育種センター東北育種場 ・ 4和歌山県林業試験場 ・ 5愛媛大学大学院 連合農学研究科 ・ 6高知大学農林海洋科学部 ・ 7京都府立大学大学院生命環境科学研究科 |
キーワード | スギ, 精英樹, 系統間変異, 冬季の水分生理特性 |
Key word | Cryptomeria japonica, plus tree, clonal variation, water relation characteristics in winter |