第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
遺伝・育種部門[Forest Genetics and Tree Breeding]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-203 |
発表題目 | ブナ集団のストレス応答・フェノロジー関連候補遺伝子の塩基配列変異の検出 Detection of nucleotide variation at stress-response and phenology candidate genes in Fagus crenata population |
要旨本文 | 近年、気候変動に対する森林樹木の適応性が懸念され、ブナにおいても適応的変異に関する研究が行われている。ブナ属であるヨーロッパブナでは、適応的変異についてすでに複数のストレス応答とフェノロジー遺伝子の候補遺伝子領域が同定されている。そこで本研究では、ブナを対象とし、ヨーロッパブナで報告されたストレス応答・フェノロジー関連43遺伝子領域において一塩基多型(SNP)の検出を試みた。分布全域から選定した24集団からの24個体(1個体/集団)を用いた。まず、ブナのリファレンスゲノム配列に対して43遺伝子のプライマー配列のBLAST検索を行い、相同性が高かった19遺伝子を選出した。これら19遺伝子のプライマーを用い、単一のPCR産物が認められ、シーケンシングが可能な8遺伝子(長さ:319-796bp)を選出し、24個体の塩基配列を決定した。データ解析の結果、各遺伝子の塩基多様度は0.00071-0.00640であった。Tajima's Dは1遺伝子を除き負の値であったことから、集団サイズの増加が示唆された。 |
著者氏名 | ○佐藤駿祐1 ・ 戸丸信弘1 ・ 鳥丸猛2 |
著者所属 | 1名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 2三重大学大学院生物資源学研究科 |
キーワード | 一塩基多型, 適応, 遺伝的多様性, 遺伝的分化, 適応的変異 |
Key word | SNP, adaptation, genetic diversity, genetic differention, adaptive variation |