第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-211 |
発表題目 | 西日本海岸林構成樹種の成長と生存に土壌浸水処理がおよぼす影響 Effects of soil flooding with saline water on the growth and survival of coastal forest species in the western Japan |
要旨本文 | クロマツを主体とする海岸林は松くい虫被害などによる劣化が指摘されて久しい。広葉樹を用いた海岸林の持続的管理が検討されているが、海岸林植栽地は飛塩や潮汐による塩ストレスや冠水ストレス、または砂地特有の乾燥ストレスなど多様な環境ストレスが関わる厳しい生育条件にあるため、クロマツ以外の利用が進みにくい。そこで本研究では西日本海岸林構成樹4種の環境適応能を明らかにすることを目的に、海岸林植栽樹に与えられる環境ストレスのうち特に冠水と塩の複合的ストレスを取り上げ、ポット苗を海水浸漬条件下に置いた後の生存と成長反応を異なる季節で比較・検討した。その結果、晩冬と盛夏の二時期に海水浸漬処理60日後の生存率はいずれの樹種においても晩冬のほうが高くなる傾向が認められた。発表においては、海水浸漬処理7日、30日、60日後、それぞれの時点の成長や無機養分の含有量などから各樹種の環境適応反応について考察する。 |
著者氏名 | ○半田みほ1 ・ 出口敬涼1 ・ 山中啓介2 ・ 山中典和3 ・ 岩永史子1 |
著者所属 | 1鳥取大学農学部 ・ 2鳥取大学農学部附属フィールドサイエンスセンター ・ 3鳥取大学乾燥地研究センター |
キーワード | 海岸林, 塩ストレス, 土壌冠水, クロロフィル蛍光, クロマツ |
Key word | coastal forest, salt stress, soil flooding, chlorophyll fluorescence, Pinus thunbergii |