第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
生理部門[Tree Physiology]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-221 |
発表題目 | 冷温帯落葉広葉樹林8種における幹呼吸季節変化 Stem respiration of seasonal changes in 8 species grow at cold-temperature deciduous broad leaf forest. |
要旨本文 | 幹呼吸は樹木個体の炭素収支を理解する上で重要である。炭素吸収に関わる葉の光合成能力について種間で比較した報告は多く見られる一方で、幹呼吸について種間で比較した例は少ない。また、幹呼吸は成長呼吸と維持呼吸に分けられるが、幹呼吸に対するそれぞれの割合にまで踏み込んで種間の幹呼吸特性について比較した報告は極めて少ない。本研究では、(1)樹種間での幹呼吸特性を比較すること(2)呼吸を制限する要因の一つと考えられる幹表面付近のガス拡散コンダクタンスについて検討することを目的とする。静岡大学中川根演習林の冷温帯落葉広葉樹林で2022年4月~11月にかけて、8樹種63個体を対象に幹肥大成長と幹呼吸速度を定期的に測定した。さらに8月には、樹液流が停止していると考えられる夜間に呼吸速度の測定を行い、外気CO₂濃度と呼吸速度の関係を求めた。夏季(8月1日)の幹呼吸速度の平均値は高い方から順にブナ、ミズメ、テツカエデ、アオダモ、ウラジロモミ、メイゲツ、シナノキ、ヒメシャラとなった。幹肥大成長が見られなかった期間の幹呼吸速度を維持呼吸と仮定すると、成長速度が最大の時期では幹呼吸の50%~68%を維持呼吸が占めた。 |
著者氏名 | ○中田悠登1 ・ 楢本正明2 ・ 飯尾淳弘2 |
著者所属 | 1静岡大学農学部 ・ 2静岡大学大学院総合科学技術研究科 |
キーワード | CO₂放出, ガス拡散抵抗, 温度特性, 成長 |
Key word | CO₂ efflux, gas diffusion resistance, temperature characteristics, growth |