第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

生理部門[Tree Physiology]

日付 ポスター発表
講演番号 P-231
発表題目 アラカシ苗木の幹におけるCO2ガス交換特性
Stem CO2 flux properties in Quercus glauca seedlings
要旨本文  森林生態系のCO2収支において非同化器官におけるCO2放出は重要な構成要素のひとつである。幹における大気へのCO2放出は、呼吸機能によるCO2放出のほか、樹液流によるCO2輸送や、光合成によるCO2吸収などの影響を受ける。本研究では、アラカシの苗木を対象に幹のCO2放出を測定し、樹液流によるCO2輸送や光合成によるCO2吸収の影響を考慮したCO2ガス交換について検討する。 実験は静岡大学農学部キャンパス内のビニルハウスで実施し、ポットに植栽された5年生アラカシ苗木4個体を対象とした。幹に光透過型のチャンバーを設置し、ガス交換測定には赤外線ガス分析計(LI-820, LICOR)を含む閉鎖型測定システムを用いた。多点通気システムを利用し測定時以外はチャンバー内に外気を連続通気した。このほか、樹液流速度の測定にはダイナゲージ(Dynamax)を用い、同時に樹体温度および幹表面の光量子束密度を測定した。幹における光合成機能を評価する目的で実施した暗処理操作実験では、チャンバー内を暗条件として上記と同様の計測を行った。光透過環境と暗条件下での測定結果の比較から光合成機能について解析を行った。
著者氏名 ○楢本正明 ・ 村田晃陽
著者所属 静岡大学農学部
キーワード 幹, 呼吸, 光合成
Key word stem, respiration, photosynthesis