第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

植物生態部門[Forest Ecology]

日付 ポスター発表
講演番号 P-258
発表題目 人為撹乱の程度が異なるペルー山地林における森林構造と群集組成
Forest structure and species composition in Peruvian mountain forests with different human disturbances
要旨本文 アンデス-アマゾン地域における山地森林生態系は森林伐採と火災などによる人為撹乱によって森林劣化が進んでいる。アンデス-アマゾン地域における山地林の森林劣化の状況を把握することを目的として、森林の地上多点調査により森林構造や種組成の違いを調べた。調査対象地は南米ペルーのアプリマック州とクスコ州で、ともに伐採や農地転換などによる森林減少と森林火災が比較的多い地域である。これらの地域を対象に、各地の森林で円形プロット(半径20m、約0.13ヘクタール)を設置し、樹木サイズ計測、樹種同定、林冠部の開空度の測定などを行った。調査した林分間で樹高分布を比較したところ、平均樹高5mと10mを境として、原生林に近い森林、劣化した森林、かなり劣化が進んだ森林の3つのグループに区分することができた。これらのグループでは、樹高以外にも開空度や種組成などの点で違いがみられた。今後もこうした地上調査データを蓄積し、森林劣化レベルごとの森林構造や種組成の違いと衛星データとの相関を明らかにすることで、アマゾン-アンデス地域の森林劣化の広域評価につなげていく予定である。
著者氏名 ○宮本和樹1 ・ 佐藤保1 ・ 今村直広2 ・ Alexs Arana3 ・ Christian Rohner3 ・ Sonia Palacios4 ・ Juan Carlos Ocana4 ・ Sara Terreros4 ・ Carlo Reyes4
著者所属 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所北海道支所 ・ 3ペルー国家森林野生生物庁 ・ 4ラ・モリーナ国立農科大学
キーワード 森林劣化, 森林構造, 群集組成
Key word Forest degradation, Forest structure, Community composition