第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
植物生態部門[Forest Ecology]
日付 | ポスター発表 |
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講演番号 | P-259 |
発表題目 | 生態系モデルを利用した首都圏落葉樹林の炭素動態と植生管理の影響評価 Evaluation of forest carbon dynamics under vegetation management in the Tokyo Metropolitan area using an ecosystem model |
要旨本文 | 地球温暖化対策は喫緊の課題となっており森林のCO2吸収源機能が注目されてきた。首都圏近郊にはかつて農用林として利用された落葉樹林が存在したが、近年はその一部は公園緑地としてレクリエーションの場や多様な動植物の生存の場となっている。こうした落葉樹林は皆伐更新されることが少なく、多くが老齢化し、多面的な生態系機能が低下していることが問題になっている。著者らは生態系物質循環モデルBGC-ESを関東平野の落葉樹林で計測された落葉樹林のバイオマスに基づいてパラメータを設定し、様々な植生管理シナリオにおける森林のCO2吸収機能を検討した。 植生管理シナリオは以下の通りとした。(1)植樹後植生管理せず放置する「放置シナリオ」、(2)植樹して30年後から都市公園で行われるような劣勢木の除伐を継続する「劣勢木除伐シナリオ」、(3)植樹後30年間放置しその後全区画の6分の1の面積ずつ皆伐更新を5年間隔で行う「小面積皆伐更新シナリオ」 本研究では以上の3シナリオにおけるCO2吸収量の長期変化の推定・比較し、CO2吸収源機能とレクリエーションや生物多様性保全を考慮した落葉樹林の植生管理手法を検討する。 |
著者氏名 | ○矢崎友嗣1 ・ 大場真2 ・ 倉本宣1 ・ 小泉寛明3 |
著者所属 | 1明治大学農学部 ・ 2東北工業大学ライフデザイン学部 ・ 3明治大学黒川農場 |
キーワード | BGC-ES, 炭素収支, 劣勢木除伐 |
Key word | BGC-ES, Carbon balance, removal of declining trees |