第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

立地部門[Forest Environment]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-303
発表題目 フェリハイドライト様物質による植物体由来のDOC吸着量
Adsorption of dissolved organic matter derived from plant litter by ferrihydrite-like substances
要旨本文  植物リターの分解は森林生態系における物質循環を促す主要な機構の1つであり、また近年期待されている「森林生態系における炭素固定」にも深く関わっている。リター分解時には、CO2の他に溶存有機態炭素(DOC)が生成され、後者は土壌水に溶けて土壌内を移動したり、土壌鉱物に吸着したりする。後者の現象は、炭素固定や他の養分の保持等、土壌の機能と関係している。しかしリター分解によって生成したDOCの土壌鉱物への吸着についての研究の多くは単樹種を対象としており、樹種混合の効果を検証した研究は限られている。そこで本研究では、樹種混合がDOCの土壌鉱物への吸着量に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、以下の実験を行った:1) 土壌に広く分布するフェリハイドライトを模した物質を人工的に合成し、2)カシワ・ケヤキ・クロマツの根リター・葉リターの分解試験で得られた浸出液を用いて、フェリハイドライト様物質へのDOC吸着量を調べた。今回は、単樹種のみ・2樹種混合・3樹種混合という7パターン間で行っている分解培養実験より得られた36週目と75週目の浸出液を用いた結果について報告する。
著者氏名 ○二村杏太朗1 ・ 柵木香奈穂2 ・ 林亮太2 ・ 眞家永光4 ・ 渡邉彰2 ・ 平野恭弘3 ・ 谷川東子2
著者所属 1名古屋大学農学部 ・ 2名古屋大学大学院生命農学研究科 ・ 3名古屋大学大学院環境学研究科 ・ 4北里大学獣医学部
キーワード DOC吸着, フェリハイドライト様物質, 植物体
Key word Adsorption of dissolved organic matter, ferrihydrite-like substances, plant litter