第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 ポスター発表
講演番号 P-354
発表題目 異なるバックホウによる路体締固め度の比較
Comparison of road body compaction by different backhoes
要旨本文  森林作業道の最適な路体作設方法を明らかにするため、深さ約0.9m、幅約0.6m、長さ約2.0mの溝を掘削し、投入した土砂(礫質土)をバックホウのバケット部で締固める作業を路体締固め作業に見立てて試験を行った。試験では、バケット容量0.25m3(機械質量7.9t)とバケット容量0.45m3(機械質量15.5t)の2種類のバックホウを用い、それぞれの機種で1層の厚さを変えた2種類の締固め作業(①1層の厚さ0.3m×3層、②1層の厚さ0.9m×1層)を行い、路体締固め度の指標として簡易動的コーン貫入試験により地盤の貫入抵抗であるNd値を測定した。試験時の含水比は約17.4%であった。 過去にNd値5未満の盛土箇所で崩壊が発生した事例がある。Nd値5以上の検出割合は、バケット容量0.25m3の場合、0.9m×1層は約22%、0.3m×3層は約81%、バケット容量0.45m3の場合、0.9m×1層は約42%、0.3m×3層は約85%となった。本試験で用いたバックホウにおいて概ねNd値5以上を得るためには、締固める機械の質量差よりも0.3mごとに締固めることが、盛土の崩壊リスクを下げるために重要であることが示唆された。
著者氏名 ○和多田友宏1 ・ 臼田寿生1 ・ 杉本和也2
著者所属 1岐阜県森林研究所 ・ 2岐阜県立森林文化アカデミー
キーワード 森林作業道, 路体締固め, バケット, バックホウ
Key word forest work road, road body compaction, bucket, backhoe