第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
利用部門[Forest Engineering]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-359 |
発表題目 | 緩衝材の違いによるヘルメット内温熱環境:下刈り作業者の場合 Thermal environment in safety helmet by difference of shock absorbing liner : the case of weeding worker |
要旨本文 | 夏季に行われる下刈り作業は,気温や日射量が増加し,作業場の周囲に日陰となる樹木が存在しないことが多いため、熱中症が発生しやすい環境で行われる。そこで,本研究では,下刈り作業時における熱中症対策として,ヘルメット内の緩衝材の違いが温熱環境に与える影響について検討した。実験は2022年8月に東京農業大学奥多摩演習林で行った。ヘルメットは墜落時保護用で,緩衝材には発泡スチロールと,PC樹脂を用いたものの2種類とした。被験者は3名とし,各条件において30分ずつ,造林鎌による下刈り作業を行った。その結果,発泡スチロールを用いたヘルメット内の温度は平均7.6℃(上昇率30.9%)上昇し,PC樹脂を用いたヘルメット内の温度は平均5.9℃(上昇率26.0%)上昇した。そのため,PC樹脂を用いた方がヘルメット内の温度の上昇が緩やかであることが明らかとなった。これは緩衝材を発泡スチロールからPC樹脂に置き換えることでヘルメット内に空間ができ,通気性が上がったためであると考えられる。しかし,実験時のWBGTが平均23.6℃と想定より低かったため,ヘルメット内の温熱環境の違いによる身体への影響は特に見られなかった。 |
著者氏名 | ○松澤美緒 ・ 亀山翔平 ・ 矢部和弘 |
著者所属 | 東京農業大学地域環境科学部 |
キーワード | 保護帽, 温熱環境, 緩衝材, 下刈り作業者 |
Key word | safety helmet, thermal environment, shock absorbing, weeding worker |