第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

利用部門[Forest Engineering]

日付 ポスター発表
講演番号 P-362
発表題目 群馬県における過去19年間の林道災害分析
Analyses on forest road damages during the past 19 years in Gunma prefecture
要旨本文 山岳地域となる森林における路網整備は、山地崩壊リスクの高い場所に建設されることになり、また、不適切な路網整備は山地崩壊を引き起こす誘因となる。また、近年は気候変動による豪雨災害も増加しており、山地崩壊リスクは増大している。昨年度の発表では、群馬県庁より得た2001~2019年度の19年間の林道災害における国庫補助復旧費用と,林道災害時の土壌雨量指数,3段タンクモデル貯留量の確率年に関して分析を行った。2001年,2007年,2019年に比較的大きな国庫補助復旧費用が掛かっていた群馬県西部に位置する神流・藤岡・西野牧・田代観測所の4観測所を対象地とした。その結果、路線延長あたり復旧費用は,タンクがより深くなると正の相関が強くなる傾向にあることから,雨水が深く浸透することにより,大規模な林道災害が発生した可能性があった。本年度は、群馬県のすべての観測所を対象に分析した結果について報告する。本研究はJSPS科研費16KK0168,21H03672,22H03800の助成を受けたものである。。調査資料を提供いただいた群馬県林政課に感謝いたします。
著者氏名 ○有賀一広 ・ 渡部逸晴 ・ 小林諒
著者所属 宇都宮大学農学部
キーワード 災害復旧, 確率年, 土壌雨量指数
Key word Disaster recovery, Return period, Soil water index