第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | ポスター発表 |
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講演番号 | P-398 |
発表題目 | 菌床シイタケの栽培施設内における害虫ナガマドキノコバエ類の空間分布 Spatial distribution of fungus gnats genus Neoempheria in cultivation facilities of shiitake mashroom |
要旨本文 | 幼虫期に菌床シイタケの子実体を食害するナガマドキノコバエ類(以下、ナガマド)は、上面発生栽培の普及とともに被害が多くみられるようになった。防除のために行う菌床の浸水は、効果は高いが労力がかかる。そこで防除の効果向上・効率化のため、栽培初期の施設におけるナガマド幼虫の時空間分布の特徴を調査した。調査は2022年に岐阜県山県市の上面発生栽培施設2ヶ所で行った。出入口は施設Aが1ヶ所で常時閉鎖、施設Bが防虫網付き2ヶ所で常時開放、除袋期間は施設Aが4/22~5/4、施設Bが5/3~5/5であった。除袋開始直後から幼虫が施設全体へ分布するまで、1週間おきに菌床上の1cm以上の幼虫を計数した。栽培棚5段のうち上から2、3、4段目に置かれた全菌床の、通路から確認しやすい上面と袋から出ている側面3面を計数範囲とした。除袋開始日から施設Aで18日後、施設Bで20日後に幼虫を初めて確認し、両施設ともその22日後にはほとんどの棚で幼虫が確認された。栽培環境が異なる施設でも幼虫の定着・拡大時期はほぼ同じであった。幼虫が早期に確認された菌床の場所の特徴は施設Bでは不明瞭であったが、施設Aでは除袋が早かった棚から順番に確認された。 |
著者氏名 | ○片桐奈々 |
著者所属 | 岐阜県森林研究所 |
キーワード | シイタケ, ナガマドキノコバエ類, 栽培施設, 空間分布 |
Key word | shiitake mashroom, Neoempheria spp., cultivation facilities, spatial distribution |