第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | ポスター発表 |
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講演番号 | P-400 |
発表題目 | 仙台湾の広葉樹植栽地における地表徘徊性甲虫多様性の推移 Changes of ground beetle diversity in coastal disaster prevention forest at Sendai Bay |
要旨本文 | 宮城県岩沼市に造成された防災盛土「千年希望の丘」の法面植栽地でオサムシ、ゴミムシ類など地表徘徊性甲虫の多様性の推移を調査した。シラカシなど常緑種を中心とした広葉樹が植栽された盛土法面に400m2のコドラードを設置し、春から秋にかけて月1回の頻度でプラスチック製コップで作成したトラップを16個5日間仕掛け甲虫を採集した。コップ内には鳥獣除けのために唐辛子を少量いれたのみで誘引餌は使用しなかった。植栽が実施された2014年の秋から2018秋までの4年間、2021年から2022年の2年間実施し、植栽から8年間の推移を検討した。 地表徘徊性甲虫の多様性は植栽から4年目まで次第に増加する傾向がみられ、採集個体数は植栽から3年目で最多となった。コガシラゴミムシ、セアカヒラタゴミムシ、ミイデラゴミムシなどの捕食性甲虫が多く出現したのに加え、ゴモクムシの仲間など種子食、雑食性とされる甲虫も多く出現した。一方、植栽から7~8年経過した時点ではオオヒラタシデムシなどが多く出現するようになったものの、全出現種数、個体数ともに大幅に減少し多様性が低下した。 |
著者氏名 | ○佐野哲也 |
著者所属 | 東北工業大学 |
キーワード | 海岸防災林, 生物多様性, 地表徘徊性甲虫 |
Key word | coastal disaster prevention forest, biodiversity, ground beetle |