第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-406 |
発表題目 | ノウサギの生息密度と植栽木被害に影響を与える要因の検討 Examination of the factors affecting density of Japanese hare population and damage to planted tree. |
要旨本文 | ノウサギは餌となる草本植物の多い林分で生息密度が高くなり、またノウサギが引き起こす採食被害数は出現数に比例するとされている。演者らは2022年8~10月の植生繁茂期において木本植物が優占したスギ1年生とヒノキ1年生で比較を行った。両林分では一定の生息密度が確認されたが、植生量が多いスギ1年生に比べて植生量が少ないヒノキ1年生の方が被害本数の多い結果となった。これは、ヒノキへの嗜好性や植生量が少なく餌資源が乏しいため被害が多く発生したと考えられた。しかし、冬期では植生繁茂期と比較して林分内の植生量が変化し、生息密度や被害発生について植生繁茂期と異なる傾向が出るのではないかと考えられた。本研究では2023年1月~2月の冬期にスギ1年生・ヒノキ1年生・スギ3年生で調査を行い、ノウサギの生息密度や被害において季節的な変化が生じているかを明らかにすることを目的とした。調査は宮崎県宮崎市田野フィールドで行った。生息密度は糞粒法から算出し、被害調査は被害分類を主軸切断・側枝切断・主軸剥皮・側枝剝皮の4タイプで評価した。植生繁茂期と冬期での調査からノウサギの生息密度と植栽木被害に影響を与える要因の検討も行う。 |
著者氏名 | ○中川恵翔1 ・ 平田令子2 ・ 伊藤哲2 |
著者所属 | 1宮崎大学大学院農学研究科 ・ 2宮崎大学農学部 |
キーワード | 糞粒法, ヒノキ人工林, スギ人工林, 林分構造, 植生 |
Key word | pellet counts, Hinoki plantation, Sugi plantation, forest structure, vegetation |