第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]

日付 ポスター発表
講演番号 P-407
発表題目 日本大学藤沢演習林におけるナラ集団枯損の被害状況
Damage status of Japanese oak wilt group withering in Nihon University Fujisawa Forest
要旨本文 神奈川県では平成29年度に初めてナラ枯れ被害が確認され,現在も増加傾向にある。神奈川県藤沢市に位置する日本大学藤沢演習林においてもナラ枯れが確認されているが,演習林全体の被害状況を把握する調査は行われていない。そこで本研究ではナラ枯れが進行する藤沢演習林全体の被害状況について調査を行った。藤沢演習林は標高約30m,面積約5haの平地林である。調査対象は胸高直径3cm以上のコナラ208本とし,樹木番号,樹木位置,胸高直径,生死の判別,穿孔(穿入痕)とフラスの有無を記録した。2022年4月~5月に1回目,2022年10月末に2回目の調査を行った。その結果,1回目の調査では無穿孔が106本と全体の51.0%,有穿入が38本で18.3%,枯死木が64本で30.8%と無穿孔の割合が半数を占めていたが,2回目の調査では無穿孔が39本と全体の18.8%,有穿入が89本で43.0%,枯死木が79本で38.2%となり,有穿入,枯死木共に増加した。ナラ枯れの被害が進行しており,約80%のコナラがカシノナガキクイムシによる被害を受けているとわかった。
著者氏名 ○神賀拓斗1 ・ 園原和夏2
著者所属 1日本大学大学院生物資源科学研究科 ・ 2日本大学生物資源科学部
キーワード ナラ枯れ, コナラ, カシノナガキクイムシ
Key word Japanese oak wilt disease, Quercus serrata, Platypus quercivorus