第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
動物・昆虫部門[Forest Insects and Animals]
日付 | ポスター発表 |
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会場名 | (学生ポスター賞の審査対象) |
講演番号 | P-408 |
発表題目 | 都市緑地における3年間のナラ枯れ被害の空間動態 Spatial dynamics of Japanese oak wilt over 3 years in urban green spaces |
要旨本文 | 関東地方では、2019年に東京都でナラ枯れ被害が確認され問題となっている。しかし、都市の分断化された緑地帯でのナラ枯れ被害に着目した研究事例は少なく、被害対策を迅速に行うためにも、ナラ枯れの初期被害状況と空間動態を把握することが求められる。本研究では、東京都八王子市・府中市・三鷹市・国分寺市内の8地点の緑地帯でナラ枯れ調査を実施した。2020年~2022年の8月~12月に、コナラを対象に毎木調査を行い、各コナラ個体の胸高直径、カシノナガキクイムシ(以下、カシナガ)の加害度(フラス排出孔数)、ナラ枯れ被害度(萎凋症状の有無)、位置情報を記録した。調査期間の中で、カシナガ加害を受けたコナラ個体数は、2021年で最も多く、2022年には減少した。各緑地における3年間の合計カシナガ加害率は75.9%~95.9%と高い数値となった。前年にカシナガ加害を受けた個体は、次年の加害を受けにくい傾向がみられ、ナラ枯れによる枯死被害は、前年までに一度もカシナガに加害されていない当年加害のコナラ個体で多数発生した。また、周囲に生存木が多いとカシナガ加害が多く、前年加害木、伐採木が周囲にあると加害が少ないことが示された。 |
著者氏名 | ○加藤優奈1 ・ 吉田智弘2 ・ 中辻宏平1 |
著者所属 | 1東京農工大学大学院農学府 ・ 2東京農工大学農学部FSセンター |
キーワード | ナラ枯れ, 都市緑地, 空間動態 |
Key word | Japanese oak wilt, urban green spaces, spatial dynamics |