第134回日本森林学会大会 発表検索
講演詳細
微生物部門[Forest Microbes]
日付 | ポスター発表 |
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講演番号 | P-422 |
発表題目 | 日本におけるマツ褐斑葉枯病菌の遺伝的多様性と交配型 Genetic diversity and mating types of Lecanosticta acicola in Japan |
要旨本文 | マツ褐斑葉枯病はLecanosticta acicolaを病原とする葉枯性病害であり,世界的に被害が拡大して問題となっている。日本では1995年に島根県で確認されたが、それ以降は散発的に九州での発生が確認されている。昨年度に報告した2021年までに九州で分離された菌株に加え、2022年に熊本県合志市、大分県日田市および島根県(安来市、松江市、雲南市、奥出雲町)のクロマツ罹病葉から分離された16菌株と2007年に島根県で分離された7菌株について解析した。これらの菌株のITS領域とelongation factor遺伝子の一部は全て同一の配列であり、交配型はMAT1-2のみであった。マイクロサテライトマーカー(10座)を用いて解析したところ、全43菌株中39菌株が同一の遺伝子型であり、遺伝的多様性が低かった。以上の結果から、マツ褐斑葉枯病が海外からの侵入病害であり、侵入後に国内で無性的に拡大したことが示唆された。 |
著者氏名 | ○秋庭満輝1 ・ 陶山大志2 ・ 安藤裕萌3 |
著者所属 | 1国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 ・ 2島根県中山間地域研究センター ・ 3国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所九州支所 |
キーワード | クロマツ, 侵入病害, 褐斑葉枯病 |
Key word | Pinus thunbergii, invasive disease, brown spot needle blight |