第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

微生物部門[Forest Microbes]

日付 ポスター発表
会場名 (学生ポスター賞の審査対象)
講演番号 P-438
発表題目 都市近郊の広葉樹二次林における外生菌根及び子実体の種組成
Species components of ectomycorrhizas and their fruiting bodies in a secondary forest of suburban area.
要旨本文 森林生態系における外生菌根菌の種多様性に関する研究は、いわゆる里山二次林のような人為の入る環境下では十分行われてこなかった。人為的な攪乱によって、天然林とは異なる菌類種である可能性が考えられる。そのため本研究では、里山二次林の地下部の菌類多様性を把握するために菌根及びその子実体を採取し、DNA 解析することで、コナラ・アカマツを主体とする二次林における外生菌根菌の多様性を明らかにすることを試みた。9つの採取区から菌根及び子実体、設定した3㎞のルートから子実体を採取した。その結果、2022年の5月~10月の期間に子実体675個、菌根159根端を採取した。それらをDNA 解析した結果、ベニタケ属、テングタケ属、アセタケ属、フウセンタケ属、イグチ科などが確認された。調査地全体でみると、採取区やルートによる種の偏りは少なく、調査地全体に遷移初期種から後期種まで多様な種が確認できた。また、この調査地はナラ枯れ被害が多く見受けられたが、現時点では地下部の種組成に対する影響は明らかにならなかった。
著者氏名 ○髙田昇吾 ・ 田中恵
著者所属 東京農業大学地域環境科学部
キーワード 子実体, 外生菌根菌, 二次林, 青梅
Key word fruiting bodies, ectomycorrhizas, secondary forest, Ome