第134回日本森林学会大会 発表検索

講演詳細

特用林産部門[Non-Wood Forest Products]

日付 ポスター発表
講演番号 P-452
発表題目 ミキサー処理によるウルシ種子の発芽促進効果
Germination-promoting effect of Toxicodendron vernicifluum seeds by mixer treatment
要旨本文 ウルシ種子は難透水性の硬実であり、高い発芽率を得るには硫酸等での発芽促進処理により透水性を向上させる必要がある。効果の高い発芽促進処理方法として、硫酸への浸漬や爪切り等による果皮の切除等が挙げられるが、硫酸は劇物で作業リスクが高く、爪切り等による処理は効率が低いことが課題となっている。本研究では、作業リスクが低く、かつ処理効率が高い処理方法の開発を目的として、ミキサーによるウルシ種子の処理方法を検討した。種子は、青森県弘前市のウルシ林から採取し、脱粒後、中・外果皮に覆われた状態でミキサー(容量400ml、定格時間1分間、回転数20,000回/分)により処理した。処理条件は、種子投入量が100,200,300mlの3区、処理時間が10,15,20秒の3区とした。対照として、中・外果皮を篩擦りつけにより除去した区(無処理)と、濃硫酸に30分間浸漬した区(硫酸処理)を設けた。処理した種子を水選し、3週間給水させ、給水の有無を観察し透水性を評価した。その後、川砂を入れたシャーレに播種し、10℃12時間、25℃12時間、24時間暗所の条件下で発芽させ、発芽率を評価した。本発表ではミキサー処理条件が発芽促進効果に与える影響について報告する。
著者氏名 ○土屋慧
著者所属 青森県産業技術センター林業研究所
キーワード ウルシ, 発芽促進, ミキサー処理
Key word Toxicodendron vernicifluum, Germination-promoting, mixer treatment